WORKS 実績
ECHO COFFEE 第2弾 Laos Mākumai

― ラオス・森とともに生きる村から届いた、希望のコーヒー『マークマイ』 ―
昨年リリースした「ECHO COFFEE」第一弾・エチオピアに続き、FARMER YOUは「海の向こうコーヒー」とともに、第二弾となるコーヒー『マークマイ』をお届けします。
■ ラオスの森に、実った“実(マークマイ)”
今回お届けするコーヒーは、ラオス北部・ルアンパバーン県ビエンカム郡に属する4つの村(サー村、プーカム村、プードン村、フアガイ村)で育てられたもの。
『マークマイ』とはラオス語で「実」や「実り」を意味し、この豆に込められた想いや、生産者たちの願いを象徴する言葉です。
焼畑やケシ栽培が当たり前だったこの地域に、持続可能な農業の選択肢としてコーヒー栽培を導入したのが、2006年に活動を開始した「Saffron Coffee(サフロンコーヒー)」。
現地では、苗木の配布、栽培・精製技術の指導、品質管理や収穫後の加工支援を通して、生産者の収入向上と生活の安定を目指す取り組みが続いています。
■ 輸入・販売は「海の向こうコーヒー」
日本での輸入・販売を担う「海の向こうコーヒー」は、単なる流通業者にとどまらず、Saffron Coffeeの理念と現地活動に深く共感し、協働するパートナーとして『マークマイ』を届けています。
また、2023年からはWFP(国連世界食糧計画)と連携した、農村開発と栄養改善を両立する新たな支援プロジェクトもスタート。ラオス北部ビエンカム郡の約300世帯を対象に、コーヒー栽培支援と栄養改善教育を実施中。
■ ECHO(エコー)に込めた想い
「ECHO COFFEE」は、FARMER YOUが継続して届けていくコーヒーシリーズの名前です。その名の通り、「ECHO(=反響)」には、“産地からの想い”と“消費国からの想い”をお互いに響き合わせるという願いが込められています。
ラオスの山あいでコーヒーを育てる人々の暮らしや挑戦も、日本で日々の一杯に心を傾ける私たちの選択やまなざしも、どちらか一方では完結しない関係です。
遠く離れた場所で育った“実”が、一杯のコーヒーとして今目の前に届く。
その連なりの中で、互いの存在が響きあい、必要とし合う関係を育てていく。それが「ECHO COFFEE」に込めたFARMER YOUの想いです。今後も、未来への希望とともに挑戦を続ける生産者やそれをサポートする人々の想いに共感し、より多くの方々へ背景の物語を商品にのせてお届けできるように、シリーズを深めていきたいと思います。
■ 味わいを引き出す焙煎と、目の前の一杯に宿る背景
今回の焙煎を手がけたのは、Little Darling Coffee Roastersのヘッドバリスタであり、コーポレートバリスタとしても活動する赤川直也氏。産地の背景を深く理解しながら、一粒一粒に込められた時間と手間、そして土地の物語を、焙煎という形で丁寧に表現しています。
赤川ヘッドバリスタコメント:
今回のラオスの焙煎はシティローストまで深く焼いていますのでアイスコーヒーやミルクと合わせるのもオススメです。
テイストはブラウンシュガーの深くまろやかな甘味に、カラメルを思わせる香ばしさとコクが重なり、余韻にはアーモンドのようなやさしい風味が広がるコーヒーに仕上げています。
■コーヒー生豆の副産物「カスカラ」を更なる収益源として
今回は、コーヒーチェリーから生豆(種子)を精製する過程で取り除かれた外側の果皮と果肉の部分(=カスカラ)も現地から商品原材料として一緒に仕入れ、ECHO COFFEEに合わせた焼き菓子をトランジットの本部シェフ立石麻依子氏が、生菓子としてはDining33 Pâtisserie à la maisonのシェフパティシエ浅井 拓也氏がそれぞれ開発。コーヒーの副産物であるカスカラは、生産地ではカスカラティーや堆肥として一部が活用されていますが、生産国内需要は小さく、生豆同等の輸出需要もない為そのほとんどが現地で廃棄されています。そんなカスカラにコーヒー消費国での活用事例を広め収益性を持たせることで、生産地の廃棄物削減と生産者の収入向上を同時に後押しすることが狙いです。
商品概要
■ECHO COFFEE – ラオス『マークマイ』

・生産地:ラオス・ルアンパバーン県ビエンカム郡(サー村、プーカム村、プードン村、フアガイ村)
・品種:カティモールほか
・精製方法:ウォッシュド
・栽培方法:無農薬/アグロフォレストリー農法
・価格:
コーヒー豆 100g 1,600円、200g 2,600円
ハンドドリップ 700円
・販売場所:Little Darling Coffee Roasters
■ECHOカスカラクッキー

・価格:450円(1PC 6枚入り)
・販売場所:Little Darling Coffee Roasters
・立石シェフコメント:カスカラを焼き菓子に使うのは初めての試みでしたが、やさしい酸味とほんのりとした果実感がクッキーにとてもよく合うと思いました。甘さだけでなく、ほんの少しの塩味を加えることで全体のバランスが整いました。 焼き上がったときにふわっと立ち上る香りがとても印象的で、「コーヒーの果皮から、こんなに豊かな香りが出るんだ」と改めて素材の奥深さを感じることもできました。サステナブルな素材としての魅力も含めて、もっと多くの人にカスカラの面白さ、魅力が伝わったら嬉しいです。
■オペラ

・浅井パティシエコメント:芳醇なコーヒー香るクレーム・オ・ブールと、なめらかなチョコレートガナッシュ。コーヒーシロップをたっぷり染み込ませたアーモンド生地と重ね、深みのある味わいに仕上げました。
・価格:1,100円(1piece)
・販売場所:Dining33 Pâtisserie à la maison(〒106-0041 東京都港区麻布台1丁目3-1 ヒルズ 森JPタワ 33F)
・HP:https://dining33-hillshouse.jp/patisserie/
同じ“実”から生まれたコーヒーとカスカラのスイーツ
ラオスの森で深呼吸するように、最高の組み合わせをぜひお楽しみ下さい。