WORKS 実績
ECHO COFFEE Rwanda Kirimbi
― 1000の丘から届く、綺麗な果実味と作り手の気配。 ―
「ECHO COFFEE」第3弾は、アフリカ中部に位置するルワンダ西部、ニャビフ県キリンビ地区。
“千の丘の国”と呼ばれるルワンダらしく、どこまでも丘が連なる高地で育ったコーヒーは、アフリカの豆に特有の透き通るような果実味と、透明感ある味わいが特徴です。
現地で感じた、作り手の体温

今回この産地を訪れたのは、ECHO COFFEE立ち上げ当初から共に取り組んできたLittle Darling Coffee Roastersのバリスタ赤川さん。
「行ってみて初めて気づくことが、本当に多かった。」
現地で感じたのは、コーヒーそのものの品質だけではなく、その背景にある人々の営みでした。急斜面に広がるコーヒー畑。丘を越え、水を頭に乗せて運ぶ子どもたち。収穫や選別を支える女性たち。
ルワンダでは、1994年のジェノサイドの影響が今も社会構造に残っており、農業の現場でも女性たちが重要な役割を担っています。
地域の“インフラ”— Muraho Trading Company

今回のコーヒーを現地で支えているのが、Muraho Trading Companyです。 ウォッシングステーションの運営と輸出を担うだけでなく、農家への苗木・肥料の提供、水や通信環境の整備、品質指導、さらには農家の貯蓄管理まで、地域における“インフラ”のような役割を果たしています。また、ルワンダ政府に対してナチュラル・ハニープロセスの可能性を提案し、従来のウォッシュドが主流だった同国のコーヒーに新たな価値を生み出す挑戦も続けています。

終わらない関係— ORIGIN COUNTRIES

日本側に今回のコーヒーを輸入しているのが、ORIGIN COUNTRIES。
ORIGIN COUNTRIESは2017年、JICAプロジェクトを通じてルワンダ各地のウォッシングステーションを調査し、品質向上と生産者所得向上に取り組んできました。20〜30ものウォッシングステーションを巡る中で彼らが見ていたのは、単に「その年に良いロットがあるか」だけではありません。
設備の使い方を現場が理解しているか。ワーカーたちが自分たちの仕事の意味を理解しているか。継続的に品質を高めていく情熱や真面目さ、その環境があるか——。
そうした視点で現地を見続ける中で、パートナーとして手を組んだのがMuraho Tradingでした。JICAプロジェクトの終了後もその関係は続き、現地で出会った人たちの熱量と品質、真摯に向き合う姿勢に引き寄せられるように、今もルワンダとの関係を続けられています。
そこにあるのは“支援”ではなく、共に品質を育て、価値を届け続ける関係性です。
公正な取引が続くことで、生産者の収入が安定する。収入が安定することで、地域の暮らしが変わる。暮らしが変わることで、社会全体が変わっていく。
彼らがルワンダとの継続取引で実行しているのは、寄付よりもずっと難しく、時間もかかる、けれど確実に、地域の足腰を強くしていくやり方。 ORIGIN COUNTRIESがルワンダで積み上げているものは、一杯のコーヒーが持ちうる力の、無限の可能性かもしれません。
「声」を、届け続けるために

過度な寄付や一方的な支援は、時に生産者の自立を妨げてしまうことがあります。だからこそ大切なのは、良いものを作り続けてもらうこと。そして、その価値をきちんと市場へ届け続けること。
今回のECHO COFFEEでも、生産地で撮影した写真や、日本でのコーヒーの提供の様子を現地へ共有しながら、このコーヒーがどこにどのように届き、どんな人たちに楽しまれているかを伝えていきます。
なお、近年ルワンダ西部では豪雨による洪水や地滑りも発生しており、ブンガ地区ではウォッシングステーションの設備が流される被害もありました。自然と向き合いながら、それでも品質を追い続ける人たち。
現地を訪れたバリスタの赤川さんがが繰り返し口にしていたのは“作り手の気配”を感じさせる言葉たちでした。
カップの中の綺麗な果実味は、単なる味ではなく、丘の上で積み重ねられた時間や風景、その土地の空気そのものかもしれません。
私たちはこれからもコーヒーを通じて、生産地とそれを支援する現地の輸出企業、日本に伝える輸入企業、そして最後のバトンを受け取る焙煎師、それぞれが人生をかけて紡ぐ生産地と消費国をつなぐ営みを「ECHO COFFEE」とゆう形にし、その声や熱量を届け続けていきます。

