JOURNAL ジャーナル
萩の夏ミカン🍊つぎはぎ農園さん再訪
2026年4月9日、萩の夏ミカンプロジェクトの一環として、昨年に続き「つぎはぎ農園」さんを訪ねました。
羽田からの飛行機が無事到着できるか?という位の強風と雨予報。それでも「きっと大丈夫!」という根拠のない自信だけを胸に萩へ向かいました。
今回は FARMER YOU のメンバーに加え、つぎはぎ農園さんの夏ミカンを使わせていただいている店舗のシェフ・パティシエ・バーテンダーの皆さんも、東京・名古屋・大阪から参加していただきました。
つぎはぎ農園さんという場所

山口県萩市で「農ある暮らし」を軸に、自然農・民泊・手仕事・編集活動を行う小さな複合型農園。 土地の循環を大切にしながら、人と地域をゆるやかにつなぐ“暮らしの拠点”のような存在です。
案内してくださった石田さんご夫婦の畑は、無農薬・自然栽培。 たい肥は米ぬか、米かす、もみがら、酒粕、珈琲カスなどを混ぜて発酵させた「ぼかし肥料」。 酒粕は八千代酒造さん、珈琲カスはコーヒーボーイさんと、ほとんどが萩市内で循環していることに感動しました。

そんな肥料が使われた畑は元気な草に覆われ、踏むと地面が押し返してくるほどふかふか。まるで寝心地の良いベッドのような土です。

夏ミカンの収穫体験
石田さんにレクチャーを受け、専用のはさみでヘタを残しながら収穫していきます。 カゴに10個ほど入れるとずっしり重く、木の高い位置の実を採るのは想像以上に大変。久しぶりに木登りをしてみたものの、数メートルでも怖い。大人になるって、木登りが出来なくなる事なのかな・・と思ったりしました。

この作業を夏ミカンの収穫期にはほぼ毎日続けていると聞き、改めて「ひとつも無駄にできないな。」という気持ちが強くなりました。
幸い作業中だけは雨が止んでおり、収穫が始まった途端、打合せもなく全員が散り散りになり作業に没頭。この無駄口なく黙々作業する様子はさすが飲食関係者だなぁと思いつつ、気づけば約300kg弱を1時間半ほどで収穫していました。つぎはぎ農園さん、今年も貴重な時間をありがとうございました。
八千代酒造さんを訪問
翌日は、石田さんご夫婦のご紹介で八千代酒造さんへ。 明治20年(1887年)創業、萩市の中山間地域「奥萩」で“農醸一貫”を掲げる酒蔵です。 伝統を守りながら、女性杜氏による新ブランド「La+YACHIYO」など革新にも挑戦する、地域に根ざした蔵として知られています。

蔵内では運よく、つぎはぎ農園さんのたい肥にも使われている酒粕の製造工程を見学する事ができました。 伝統的な槽搾りの現場を間近で見られたこと、そして萩という町の中で多くのものが循環していることを知れたのは、とても大きな学びでした。

萩の夏ミカンが教えてくれたこと
今年は萩の夏ミカン経済栽培150周年の記念の年。 町のあちこちに夏ミカンが植えられ、5月上旬には白い花が甘く爽やかに香るそうです。街灯まで夏ミカンの形をしていて、とても可愛らしい町でした。
今回の訪問では、つぎはぎ農園さんの夏ミカンを通して、農家さんの大変さを感じつつ、自然の中でのびのび育つ果物の美しさ、そこに生きる人たちの日々の営み、思いやりの精神を知る事ができました。
そして、今回同行してくれたシェフ・パティシエ・バーテンダーの皆さんは、この大事に育てられた夏みかんを、その素晴らしい才能と感性を使って、美味しい一皿に変えたり、美しいカクテルに仕立ててくれます。もちろん飲食店を運営する上で、いかに原価を抑えられるかが大事なポイントであるかは理解した上で、こうやって農家さんや生産者さんと現場の皆を繋ぎ、そこで新たなアイディアや価値観が生まれる事もあるかと思います。そして、その作り手の想いが消費者・お客様に届く事が何より幸せだと感じています。
つぎはぎ農園さん、2日間ありがとうございました。また来年、元気でお会いできますように!
萩の夏ミカンを味わえるお店
※現在、萩の夏ミカンは下記の店舗で提供中・提供予定です。
東京 ・星のキッチン ・Opuses ・THE TEST KITCHEN
名古屋 ・THE GATE HOUSE
大阪 ・MAISON VERTE
搾汁後の皮を使ったラム「SPIN NATSUMIKAN 2025」も販売中です。
つぎはぎ農園さんのHPはこちら
八千代酒造さんのHPはこちら